おっぱいノート PROJECT

自社プロダクトだからできる、
実験的プロモーション。

“世界一アイデアが生まれるノート”として発売された「OPPAI NOTE(おっぱいノート)」。B5変形サイズ50ページで1,000円(税別)。このノートに収められているのは、20代〜30代の総勢25人の日本人女性の「おっぱい」です。ザッツ・オールライト初の自社プロダクトであり、同時に初の“実験的プロモーション”でもありました。クライアントワークではなく、自社プロダクトだから試せる企画、表現、価格、販売手法、物流管理の検証実験を行い、結果として2年でノート1万冊を完売することができました。

CLIENT:
オリジナルプロダクト
POSTED ON
PHASE 01

良いモノをつくれば売れる。それを信じてみよう。

「おっぱい」をノートにする、という企画自体は、何気ない日々の会話の中から生まれたアイデアです。母なるものの象徴であり、誰からも好かれるであろう「おっぱい」。ある種、神聖で不可侵な領域に、自由自在に字を書くことができたら、面白いんじゃないか。企画段階からすでに「OPPAI NOTE(おっぱいノート)」の構想はできあがっていました。「ノート」である以上、ノート本来の機能を兼ね備えていることが大前提。「おっぱい」を美しく印刷するためには、発色の良い紙であると同時に、文字が書きやすい紙質、ページがめくりやすい紙厚を追求しました。また、アートとして楽しんでもらえるように、最低限のレタッチは加えたものの、何度も色校正を繰り返し、極力「おっぱい」の持ち味を重視。肌の色、かたち、大きさが、それぞれ違う個性豊かな「おっぱい」を丁寧に表現するべく、ページネーションも幾度となく検証しました。とことん良いモノをつくれば売れるはず。そんな、理想を追い求めた自社プロダクトだからこそ許される実験的なモノづくり。製造単価目標額の逆算で、1万冊を刷ることになりました。

PHASE 02

アートで広め、エロスで完売する。

自社でECサイトを構築し、発送業務を自社完結することで小売りのイロハも体感。また、アートとして展開するべく、ミュージアムショップをはじめとした実店舗に営業活動を行いました。販路開拓をするなかで、初めに火がついたのは福岡パルコ直営の雑貨店。そこから徐々に、系列の書店やミュージアムショップに取り扱いが広がっていきました。さらに、雑誌やTV等のメディア露出が増えた頃、クラブキング主催・ディクショナリー倶楽部千駄ヶ谷の「おっぱい展」からお誘いをいただき、自分たちで開発した什器とともに展示販売を実施。このあたりで、発売から約1年半が経過し、総販売数は5000冊程度でした。アートとして売り切る選択肢もありましたが、更なる実験的なプロモーションを図るべく、エロス市場も検証することに。問い合せを保留にしていた秋葉原の専門店や総合ディスカウントストアを中心に販路拡大を図り、卸販売にも着手。その結果、製造販売からのべ2年間で1万冊を完売することに。現在は、海外市場の売れ行きを検証するために、もう一度、企画内容や販売手法を再考している段階です。良いモノをつくれば、世界でも売れるかもしれない。そんな願望を胸に、弊社の挑戦は続きます。